オキシトシンで社交的になれる?自閉症を治せる?

下垂体後葉ホルモンとして知られるオキシトシンは、母親がわが子を抱いたり、恋人同士が手をつないだり、お互いがスキンシップをとることにより分泌が促進されるホルモンです。

脳への作用は、相手への愛情や信頼の気持ちを高めるというもので、この点が注目され「愛情ホルモン」や「信頼ホルモン」などと呼ばれ、今大きな注目を集めています。

そのような中で、オキシトシンを投与することにより社交的になれたり、自閉症を改善できるかもしれないという仮説のもと、治療への応用の可能性が模索されています。

スタンフォード大学などの研究によれば、オキシトシンの血中濃度は自閉スペクトラム症を発症するかしないかにはあまり関係がないようですが、自閉症ありのグループでも、なしのグループでも、その血中濃度と社交困難の程度には有意に反比例の関係があると判明したそうです。

日本では、東京大学、金沢大学、名古屋大学、福井大学の共同研究チームにより、オキシトシン経鼻スプレーの自閉スペクトラム症への臨床試験が行われています。

この臨床試験の結果、有効性や安全性が確認されれば、社交性向上や自閉症改善を目指したオキシトシンの臨床応用計画も大きく前進することになるでしょう。

自閉症改善の薬

オキシトシンは自閉症改善の薬としても使用されている
自閉症は脳の発達障害によって相手の感情を読み取ったり、その場にふさわしい適切な行動を取ることが出来ない為、学校や職場などでトラブルを起こしやすくなります。そういった事を改善してくれるのがオキシトシンという薬です。

オキシトシンは脳から分泌されるホルモンで、家族やペットと触れ合ったり感動した時などに出るホルモンです。

幸せホルモンとも呼ばれておりオキシトシンの分泌量が多い人は幸せを感じる事が多い他、気持ちが安定し人を信頼する気持ちが強くなります

自閉症の人にオキシトシンを投与すると脳のコミュニケーションを司る部分が活性化するため、他の人の気持ちを読み取る力が増します。

その為相手が怒っているのか楽しい気持ちでいるのかがわかるようになり、その場にふさわしい適切な対応ができるようになるのです。

その結果学校や職場で良い人間関係を作ることができ、安定した社会生活を送れるようになります。

オキシトシンの投与は点鼻薬によって行われます。鼻にスプレーするだけで良いのでとても簡単で、脳内で分泌されているホルモンなので安全です。ただし陣痛誘発や分娩促進をする働きもあるため、妊娠している女性は使用することができません。

好奇心を向上させる?

オキシトシンはもともと妊娠や出産のプロセスを早める物質として発見され、子宮平滑筋を収縮させることにより分娩を誘発したり、乳腺周囲の筋上皮細胞を収縮させることにより乳汁分泌を促進する作用が知られていました。

このような経緯から、オキシトシンは女性に特有のホルモンであるという認識が流布していましたが、実は男女関係なく分泌されるホルモンであり、脳や末梢組織に多様な作用をもたらしていることがわかってきています。

オキシトシンは母親がわが子を抱いたときや恋人同士が手をつないだときなど、スキンシップをとることにより分泌が促進され、中枢性の作用として相手への愛情や信頼の気持ちを高めるという効果が知られています。

このことから「愛情ホルモン」あるいは「信頼ホルモン」などと呼ばれており、現在注目を集めています。

愛情や信頼の感情が高まると同時に、不安や恐怖の感情が軽減され、相手に関わろうとする社交性や相手のことを知ろうとする好奇心が高まります。

このような性質を利用して、オキシトシンの投与により社交性や好奇心の向上を図ったり、自閉症の症状の改善を図る試みがなされており、実際に臨床の現場で用いられるようになる日も近いでしょう。

薬物依存症や禁断症状

薬物依存症や禁断症状の緩和にも効果的
オキシトシンは、脳下垂体後葉から分泌されるホルモンの一種で、幸せホルモン、愛情ホルモンとも呼ばれています。

人間関係を築く際に必ず存在する成分です。

家族や友人、恋人との関係をより良くするためにはオキシトシンが不可欠だと言うことができます。

この幸せホルモンを分泌させるには、スキンシップが効果的で、頭を撫でてあげるだけでも分泌されます。

親子や恋人同士、ペットとのふれあいで分泌され人を幸せにすることができるのです。

この幸せホルモンは社交性に作用し、信頼の気持ちを高めます。

協調性も高まるので、仲間と協力する気持ちや人のために何かをしてあげたいという気持ちを生み出します。

さらにアスペルガー症候群など自閉症の症状改善にも役立つと言われており研究がさかんに行われています。

また、いくつかの研究で、オキシトシンはアルコール、タバコそして薬物の依存症と禁断症状を緩和する効果があるという報告が発表されています。

ある実験ではオキシトシンを大量に投与したラットはアルコールを受け付けられなくなることが分かったと言います。

このようにオキシトシンはアルコールをはじめとした薬物依存症の治療薬開発の一助となることにも期待が寄せられています。

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